梟の城

ちょっと電車の中で読みました。木さると五平が出会う場面でした。女性心理がうまく描かれているなと思いました。批判はあるかもしれないけど、現実的でかつ愛情に流される女性像がそこにあります。男なら、五平を討つと決めたら、よほどの正当化事由がない限り、木さるみたいに「わたしを妻にしてくださる?」なんて変心したりしませんよ。その辺がかわいいといったらなんですが、油断のならぬ女性です。五平が千石取りの侍になるかもしれないと分かったら、その妻になるのも良いかもしれないと思う木さるですから。