〔雑談〕

情報社会である。
人々はあふれる情報の中から選択して生きている。

エンタメとしてアニメや漫画を読む人もいれば、エッセイを読む人もいる。
人間を情報の塊と捉えるならば、人付き合いですら情報の選択であると考えられる。

個人的に、いろいろ嫌いなものがある。
退廃が嫌い。左翼が嫌い。大衆が嫌いである。

大衆で思い出したが、オタクの大衆化に最近憤りを覚える。
一時期、オタクは社会一般から外れた少数エリートの聖地であり、誇りであった。
しかし、その真似を大衆がし始めた結果、メイド喫茶等に代表されるオタクをキャバクラごとき大衆の産物にし立てあげられはじめている。

オタクとは本来、電車男などというくだらない存在ではない。
自己規律と美の結晶に彩られた至高の存在である。
本来オタクとは、萌えキャラを一個の人格として愛し、それを性の対象として看做すことも断固として忌避する、そして禁欲的に女性を避ける聖職者なのだ。

それを下賎な大衆はオタクを矮小化させ、ますます誤解を生むようにしてしまったという認識を今持っている。


ときメモはあり得ないエンタメとして、メモオフはストーリーの完成度で、AIRは芸術作品としての価値があった。そういう点を理解せず、表面の分かりやすい部分だけが巷にあふれている。こうしたミームに汚染されると自己がいかにも不適合に思われてきて嫌になるが、私が地に足がついた思想家・学者を志す以上、情報選択し、現在の職責を全うすることが大事であるだろう。