日本陸軍の改革

帝国陸軍は敗戦の責任を一手に背負って、組織・文化ともに、ほぼこの世から消滅してしまったこともあり、日本史オタクとしてもよく知らなかったので、標記題名の本を読んでみました。
実は読みきっていないんだけど、う〜む面白いぞ。
皇道派と統制派の派閥対立という話があったけど、よく背景は知らなかったわけで、その背景として、月曜会やらなんやらといろいろ出てくるではないか。特に宇垣一成については相当面白い知識を得た。流産内閣としか覚えてなかったが、改革派で保守派に嫌われていたとは。宇垣軍縮という言葉はどっかできいていたけどね。
ということで、教訓としては、組織というのはいろいろあってやはり生き残るためには必要な改革を適切に実施しなければならないということ。そのためには、「古い酒は新しい袋に」ではなくて、「新しい酒を今までの袋に」入れることが肝要。そうすれば、凡人はよく分からないけど今までとかわらないと誤解してくれるし、権威を保つこともできるわけだね。