それで、感想です。

  • 前回までのあらすじ。

「主人公の眞一郎は、幼馴染の比呂美を想いを寄せながらも、様々な誤解により比呂美とすれ違いが生じてしまう一方で、不思議少女の乃絵の自分への気持ちを知り、「乃絵が好きだ」と告白してしまう。幼い頃から眞一郎に想いを寄せていた比呂美は、乃絵と眞一郎の仲睦まじい光景を見て、いてもたってもいられず、乃絵の兄に頼んで雪の日にバイクにのり、バイク事故をおこしてしまう。 事故現場にかけつけた眞一郎と乃絵だったが、眞一郎は比呂美をすっと抱きしめる。乃絵はその光景から眞一郎の本心を知ってしまうのだった。」

 ちなみに、彩りのラブソングの康司風にtrue tearsを表現するとこうなります。
 「準(乃絵の兄)は乃絵が好き。乃絵はお前が好き。お前は比呂美が好き。そういうことだ。」
※ちなみに、愛子バージョンは
 「三代吉は愛子が好き。愛子はお前が好き。お前は比呂美が好き。そういうことだ。」
となります。

どうでもいいんですが、感想行きませう。

  • 感想

 まず、全体として、徹底して必要のない部分はカットしていると感じる。視聴者の想像、読解力に任せるという姿勢が徹底している。その一方で、重要なシーンを印象的に描写しているので、非常に鮮やかな印象で、心が透明になる思いがする。
 細かい読解をする気力はないが、今回は、絵本の描写を通じて、眞一郎の心の成長というか達観というか、そういう転機を描写している。「飛べないことを認識して、それを恥とするのではなく、誇りを持って生きていこう」という決意。そして、それによって本作のテーマである涙が比呂美から一筋流れる。いろいろと示唆的だ。
 恋愛をテーマにしながらも、生きるとは?とか、そこまで大袈裟な話までいかないとしても、一見便利になって飛べるようになったように思える現代へのアンチテーゼを本作は提供しているように感じる。

 というわけで、元々、「乃絵かわいいとか愛子もいいよな、でもやっぱ比呂美に萌える」とか言っていた作品をここまで書くようになってしまいました。そう、これが私の思うヲタクだったなと思うのです。

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