ナショナルジオグラフィック

録画しておいた第二次世界大戦中の個別の戦いに焦点をしぼった特集を見た。
詳細は省くが、戦闘において戦術的勝利を収めるために重要な点は以下2点。
一つは、情報収集と状況判断である。実際上は兵士の士気などもあるから、合理的ことを進めればそれでよいというわけではないが、常に粘り強く最善の選択肢を探しておくことが重要。
次に、補給、いわゆる兵站の確保である。派手な戦闘よりも何より、これが重要。大敗した戦闘はこれを軽視したことにより起こっている。最強の武器を用意しても兵士が飢え死にしてしまえば、全く意味をなさない。地味だが、もっとも重要である。

最後に、士気などとも絡むが、戦闘の勝敗を分けるもっとも大きなポイントは実は、「運」である。最善をつくしても、これが悪いとどうしようもない場合がある。かといって、最善を尽くすことをおろそかにしていいわけではないが、ミッドウェー海戦において、米国の爆撃機の弾はたまたま飛行甲板の真ん中に当たってしまったのであり、日本軍最後の空母はたまたま哨戒網にひっかかってしまったのである。

英伝とも通ずるが、戦争の皮肉とはこういうことだと思う。