〔本〕安倍晋三著「美しい国へ」

暇なので、読破。感想は・・・・、う〜ん、最後に政策提言じゃないと書いてあるので納得するものの、もう少し迫力がほしいなと。
要するに、彼が言いたいのは、自民党は結党以来二つの目的があり、その一つである経済成長は実現できたので、もう一つである憲法改正(安全保障)・教育基本法改正(家族の価値、ゆとり教育の見直し、誇り)などの後回しされてきた課題に取り組むべきだというもの。また、イギリスのチャーチルを引用して、「国のかたちを維持するためにも社会福祉を充実させるべき」という保守思想からの弱者保護政策の必要性を訴えているというもの。
良くも悪くも、自民党の本流だと思うし、基本的に真っ当なこと、常識的なことが書いてあった印象です。経済重視・軽軍備の池田勇人以来の思想を批判して、自民党結党の原点を重視するという意味で、戦後の真の終わりを実現してくれそうな期待を感じました。
ただ、拉致以外の迫力が乏しい。基本姿勢はいいので、あとはそれを形にするブレーンが必要なのではないかなと思いました。