〔ノベルゲーム〕ef-a fairy tale of the two.

ようやく、コンプリート。最後にバッドエンドをやったので、なんだか後味が悪いけれども。
総評としては、ゲーム性は薄くキャラクター数も少ないが、それだけにしっかりとした世界観、人物、お話があり、作りこまれている作品。良質なCGが豊富なのも魅力的。

個人的には、宮村みやこ編がお気に入りだったけど、景編も悪くない。いずれにしても、心に残る作品でした。美的にイイ感じなので、CGをたまに眺めて癒されるなんてこともあるかも。本当に綺麗。
心に残った理由としては、それぞれのキャラの中に自分を重ねられる場面があったこと。それだけリアリティーと深みがあるんだろう。具体的には各サイトで指摘されているけれども、単純な「幸せ、価値」というものは存在せず、一人の人物という視点を得て初めて「幸せ、価値」が出てくるというもの。広野紘にとっての幸せ、宮村みやこにとっての幸せ、etc。現実感があるので、面白い。案外、世の中は絶対的な価値観が蔓延っている中で、そう単純でもないよという重い真実を描き出しているというところに深みがある。