早野透著「日本政治の決算」

この本は03年だから、5年前の本である。ただ、「角栄対小泉」という副題がついていて、最近の日本政治の要旨として的を得ていたので、読んでみた。
基本的に著者は55年体制社会党のファンである。この点は違和感を感じるところだったが、93年の細川政権発足以来の政局の裏話が丹念に描写されていて非常に面白い。当時中学生になったばかりで新聞情報からでしか理解していなかった私だが、改めていろいろ分かった。日本新党というものが出てきた背景、自社さ政権というものが何であったのかということ等である。