けいおん!!

澪ファンクラブのお茶会の回。このアニメはこれといってよいところが指摘できないのに、たれ流していてなんだか心地良いと不思議な作品である。女子高生ライフを描くという点では、あずまんがとからきすたとかと同じ分類なのかもしれないが、ギャグとオタクという二つをテーマとしていた2作品とは趣が異なる。バンドに熱く燃えるという感じでもないし、トラブルが起こるわけでもないし、ギャグでもない。何もないのが特徴。
要するに、視聴者を疲れさせないのだ。どうでもいいから、見てもいいし、見なくてもいい。ただ、可愛らしい女の子が常識の範囲内で楽しませてくれるというひどく静的でひどく保守的などうでもよさが経済成長しない現代日本社会にマッチしているんだろうと思う。