それはともかく、

天下を狙う男同士のスケールの大きい歴史、信長の革新性にはスカっとさせられるものがある。IT革命とはいえ、情報通信革命は目に見えない変化が多いが故に世の中停滞感が拭えない。その意味で、日本の歴史が大きく変動していた戦国時代に魅せられる人間は多いことには頷ける。
そういう話の一端として、散々批判されている大東亜共栄圏(欧米からのアジア植民地解放と人種平等、経済互恵を唄った構想)に一身を投げ打って生きるか死ぬかの戦いをアメリカに挑んだ時代も一つ夢とロマンがある時代である。その辺を扱った「ジパング」があるが、平和ボケ大国の自衛隊がタイムスリップする話で、当時の軍人の精神性が読み取れる気がするのだが、同時に人材が軍人という生産を生まない産業に傾斜していたという現実が大日本帝国が潰れた一つの要因ではないかという気がしてならなかった。