A級戦犯が合祀されているから

彼らが敗戦の政治責任の一翼を担っていることは否定できない。
しかし、法的にみて東京裁判は、事後法の適用、適正手続の欠落等明確に違法な裁判であり、戦勝国によるリンチであったことに疑いはない。
政府は、裁判の結果を政治的に受け入れたのは、彼らが犯罪者であったからではなく、政治責任が重い点を斟酌した結果である。「政治責任」と「違法な裁判による死」という2点を切り分け、後者に関して戦争関連での死という意味で追悼するということは、裁判を受け入れている政府の立場と論理的に矛盾しないと考える。