3年でやめた若者

さまざまなキャリアが紹介されていて非常に面白い。参考になる。だけれども、彼の本の欠点である結論と信念みたいなものがしっくりこない。彼は米国の雇用制度が自由で民主的といっているが、競争に敗れればその過程が自由主義的だろうと民主的なものであろうと意味はない。むしろ、ある共通的目標に向かって協働しあうべき企業内の個人がバラバラになってしまい、効率が下がるおそれへの言及がなさすぎる。彼は昭和的価値といって様々なものを切って捨てており、痛快だが、その論理には慎重さが欠けている。そこが不満だった。