中国の教科書

最後に中国の教科書の問題点について、中国人の学者がある論文で指摘していたことを引用する。

  1. チベット問題やベトナム侵攻問題を全く取り上げていない。
  2. 米国により日本は敗れたのに、中国の独力で日本を勝利したことになっている。
  3. 文化大革命で3千万人の餓死者がでたのに全く取り上げていない。
  4. 朝鮮戦争において、北朝鮮が韓国に侵攻したのが発端なのにもかかわらず、米軍と韓国軍が北朝鮮に攻め入ったとの記述がある。

以上であるが、中国の場合は特に国定教科書であるゆえんもあって、共産党チェックが入っていることが容易に分かる。共産党政権に都合の悪い事実は排除してしまっているのである。これでよく厚顔無恥に歴史を鑑になどと言えた物である。全体主義国の悲しさである。全体主義国は民主主義国に敗れる。歴史の法則である。