〔政見〕首相は参拝すべきである。

先日は、中国政府の反応が国内体制の維持を目的としたものであること、A級戦犯が戦争責任者として政治責任を負っていると同時に、不当な裁判で処刑された受難者としての側面もあるという点を指摘した。

次に、積極的に首相が参拝すべき理由を以下三点で述べる。
 ①悲惨な戦争で訳も分からず亡くなった無名の兵士達の心情を受け止め、慰霊すべきであるからである。
 特に二次大戦においては、若い兵士達がただ国家のためにという思いで戦争に行き、そして虫けらのように死んでいったのである。彼らは戦後、一部の左翼勢力から戦争に加担した犯罪者呼ばわりされて、不当に名誉を毀損されてきたのである。彼らの思いが靖国にあるのであれば、靖国において慰霊するしかないのである。

 ②今の日本は、戦没者があって始めて存在するという意識するためである。 靖国神社戊辰戦争日清戦争日露戦争、第一次、第二次世界大戦等の戦没者を慰霊している。以下、それぞれ大まかに外観する。

  • 戊辰戦争戦没者は、欧米諸国による植民地化の危機に際して、戦った人々である。彼らの志がなければ、明治維新はありえなかった。
  • 日露戦争戦没者は、特にロシアによる植民地化の危機に際して、自律自尊を保つために戦った人々がである。彼らの犠牲がなければ、日本はロシアに植民地化され、ロシアの中の少数民族として生きていたかもしれない。
  • 第一次、第二次世界大戦は、良くも悪くも、19世紀的な帝国主義時代を終わらせることに寄与したといえる。多くの植民地の独立、保護貿易の制限は世界史的な意義があったし、戦争の残虐性、非人道性を世界的に認識させたことにも意義があった。両大戦がなければ、未だに帝国主義がはびこり、大国間で悲惨な戦争が起こっているであろう。

 ③風化しつつある、戦争という事実を受け止め、戦争の教訓を国民に再び考えてもらう必要があるからである。
 戦争がもたらしたものは、光と影の双方ある。戦争によって、世界の秩序が劇的に変化したのも事実であり、帝国主義が終わり、日本においては平和主義が60年間実践されてきた。戦争によって得た教訓を考え、意識してもらうことこそ今の日本に必要なことである。

以上三点、兵士達への慰霊、今の日本が戦没者があって始めて存在するという意識、戦争の教訓を意識するためにも、首相は靖国神社に参拝すべきである。